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埋まっている歯を引っ張り出す開窓牽引
歯があるのに顎の中に埋まったままでてこないことが稀にあります。
親知らずが横向きででてこないことはよくあることですが、上顎では3番目の犬歯、下顎では5番目の小臼歯という歯が出てこないことが稀にあります。
おそらく最後に出てくる歯なので顎の大きさに歯が入りきらずに、挟まって出てこないのではないかと推測されます。
3番目の犬歯という歯は根っこが一番長くて、丈夫て長持ちする歯で、噛み合わせなどにも大きな役割がある歯なのでできればしっかり生えるように歯列矯正をしたいものです。
レントゲンやできればCT画像で3次元的な埋まっている歯の位置を調べます。そしてどのようにアプローチするかを決めることが重要です。
しっかり診断したら埋まっている箇所を麻酔して歯茎に小さな穴を作ります(開窓)。犬歯の頭(歯冠)が見えたらそこに矯正装置を接着して引っ張ります(牽引)。稀に顎の骨と歯がくっついて動かない状態のことがあります(アンキローシス)。そのような場合には別の方法を用います。
ここからは1ヶ月おきに調整をします。