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前歯の重なりが大きい症例などによっては
表側矯正や裏側矯正の場合、反対側の歯が噛み込みが強く
装置が脱離しやすくなることから
奥歯の噛む面に材料を装着して
前歯の噛み込みを浅くすることをよく行います。
しかし、その調整は慎重に行わないと
顎関節に悪影響を及ぼします。
先日の急患も他院の裏側矯正中に一番奥の歯一カ所に金属を装着し、
かみ合わせが一番奥の歯しか当たらない状態になってしまったとのことでご相談にきました。
つらくて1ヶ月で5キロ程痩せてしまったようです。
しかもそのような治療法を治療前に全く聞かされてなかったというからまた驚きです。
裏側をキャンペーンで安くやるからと裏側を希望してもいないのに話が進んでしまったようです。
顎は3級テコの原理で機能します。
奥歯1カ所しか当たらない状態が続けば、関節への負担は大変なことになります。
その患者様は私の母校、昭和大学の後輩で医師になったばかり。
これから研修医などで大変な時期に見ていて私もつらくなりました。