リテーナーの消耗

歯列矯正を行った後は後戻り防止や歯並びがずれないようにするためにリテーナーを使用するのが一般的です。矯正治療を行った担当医やクリニックの指示に従い、装着する時間や期間を調整します。

当院では矯正治療終了後、可能な限りリテーナーの装着をお願いしています。装着時間は歯が安定してきましたら就寝時のみの装着を指示していますが、数年で装着を辞めてしまうとその後ずれて再矯正治療を行うケースもありますので、頑張れるのであれば永久的に行うのが良いと考えています。

そうなるとリテーナーも物ですので、消耗してきます。クリアリテーナーの場合には歯ぎしりや食いしばりによって噛む面に穴が空いてきたり、取り外しの力によって少しずつ割れてくることもあります。ベッグタイプやホーレータイプのリテーナーは噛む面は覆われていないのでそのような消耗はありませんがワイヤーのロウ着箇所が折れたり、ワイヤーが変形してきたり、プラスチック部分が破折などを起こす消耗がどうしてもあります。

そのような際にはリテーナーを再製作した方がベターです。壊れたリテーナーでは歯をしっかりホールドできない可能性がありますので、歯並びのずれの原因となります。

リテーナーの再製作は可能であれば矯正治療を行なったクリニックにてご相談するのがベストですが、どうしても通院が難しい、遠方で行けない、元のクリニックが閉院してしまった、矯正医師が退職してしまったなどの場合には当院にご相談ください。リテーナーの製作のみでも受け付けています。