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虫歯になった時には虫歯菌に感染した感染歯質を削り取り、神経が大丈夫であれば人工の詰め物や被せ物で補う治療を行います。これまでは詰め物の種類としてはコンポジットレジンと呼ばれる歯科用プラスチックでつめるか、金属の詰め物を作って接着させるか、セラミックの詰め物を接着させるかの選択肢でしたが、選択肢の幅が広がりました。
4月の保険の改定からは申請をした歯科医院であればCAD CAMインレーと呼ばれる白くて硬いプラスチックの詰め物が可能になりました。
CADCAMインレー、CADCAMクラウンの特徴
著しく咬合に負担がかかる箇所には難しく、7番目の歯がしっかり噛んでいれば6番までCAD CAMが可能です。金属アレルギーの診断書が有れば7番まで適応になります。硬いプラスチックの材料になりますので、割れる、すり減るなどのリスクから長期的な長持ちは望むものではありませんが、短期的にまずはノンメタルで修復するには良いかもしれません。
<メリット>
1.審美的(セラミックには劣る)
2.保険適用
3.金属アレルギーに対応。
<デメリット>
1.金属やセラミックに比べ割れやすい。すり減りやすい。
2.セラミックに比べプラーク、細菌が付着しやすい。セラミックは表面性状がツルツルの状態で細菌が付着しにくいです。
3.セラミックに比べ変色、劣化しやすい。
自由が丘シーズ歯科・矯正歯科では、CADCAMインレーやCADCAMクラウンのメリットとデメリットを知って頂き、治療を行っております。特に矯正治療前に虫歯を治した時や不適合な詰め物の場合や金属の表面性状が矯正用接着剤がつきにくい場合、詰め物の表面が矯正装置やインビザラインのアタッチメントが取れやすいなどの問題がある場合には矯正治療中のみ短期的にCADCAMで修復し、矯正治療後にセラミックや金属に変える場合もあります。(CADCAMはプラスチックなので接着しやすいため。)
保険治療で金属を歯に使用したくない、白い詰め物や被せ物にしたい場合の選択肢が増えたことは良いことだと思いますので、デメリットも納得した上で選択するのが良いと思います。